シナン／上・下巻／夢枕獏・著／中公文庫／中央公論新社

シナン〈上〉 (中公文庫)

シナン 下 (2) (中公文庫 ゆ 4-6)

非常に淡々と描かれて淡々と終わったという印象が強いです。
詳細が分かりづらい人物を取り上げた事で、かなりの部分を想像で補っている*1と思いますから
コレを現実と思いこむのは危険ですね。
もっとも、歴史小説なんて、かなりの部分を作家の想像で補ってますからね。
読み終わって、「もっと長く読みたかった」、「シナンの業績をもっと詳しく描いて欲しい」と思った不思議な作品でした。

*1:ハサンとかですね。