- 作者: 宮城谷昌光
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2009/10/28
- メディア: 文庫
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この巻で、多少疑念が生じました。
この作品には、基本的にはその時々で善と悪をハッキリ決めて書かれています*1。
最終的に徳川(松平)について江戸時代を迎えた側の武将を主人公にしていますから、松平清康万歳視点になっています。
が、この巻を読んでいてそうでもないなーと思ってしまったのです。
この巻で呆気なく清康が死んでしまうのですが、どうも自分に自信がありすぎて足下をすくわれて死んでますからね。
傲岸な部分が、他の配下武将の反感を買った部分もありますしね。
ただ、清康があと30年生きていたら、その後の日本の歴史はどうなったかというのは見てみたかった気がします。
*1:ややこしいですが、その後改心する人もいたり。まあ、人間とはそういう物ですがね。