- 作者: 田口仙年堂,日向悠二
- 出版社/メーカー: エンターブレイン
- 発売日: 2008/07/30
- メディア: 文庫
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というわけで、ガーゴイルも終わってしまいました。
途中、中だるみも感じましたが、キレイに終わってヨカッタと思います。
話そのものとしては悪くないけど、キャラ紹介だけに終わってしまった巻もありましたからね。
話そのものとしては、ドタバタがあって最後にどこかしんみりするという田口先生の作風は、基本的にそんな感じで進んでいきます。
最後の14〜15巻は、一つの話で表紙も繋げれば大きな一枚の絵になるなど考えてあったのもいいですね。
まあ、ライトノベルで時間を進ませずにスッと終わらせず延々と続かせる手もあったと思いますが、僕はある程度で終わってヨカッタと思います。
というのは、ライトノベルで短編連作の電撃文庫の作品である「キノの旅」や「死神のバラッド。」は
いつまで経っても終わらないので、僕の方が飽きてしまい購読を中止した事があります。
厳密には違うけど、ワンパターンの話が延々と続くと、好きでもさすがに飽きますから。
完結してから、中だるみから脱出して空き時間を使って一気に読み終えたのですが、13巻辺りから「終わる」と感じさせますね。
中だるみした原因として、ファミ通文庫は異常に新刊を出すペースが速すぎるのがあるかもしれません。
ガーゴイルでは、話作りに集中できず、まとまりや盛り上がりが今一つに感じた巻も残念ながらあります。
あと、外伝である『ガーゴイルおるたなてぃぶ』がクロスオーバーしている事があって
この巻が終了してから、一気にガーゴイルが進展して終わったのもありますかね。
『おるた』終了によって本編終了のスイッチが入ったみたいな。
そして、先に感想を書いた『おるた』もそれ単品しか読んでなければ
話の理解もやりづらいだろうし、『おるた』を読んでこの本編を読み終えれば、『おるた』の話も完結すると思います。
その意味では、難しい作業を完遂された田口先生に「ホントにご苦労様でした」と言葉を贈りたいです。
絵師の日向先生にあとがきで面白おかしく書かれてますが、相当なストレスで太ったと思いますよ。
ホントにご苦労さまでした。
ラストは、また新しい話を描いて続けられそうですが、
ライトノベルというジャンルで基本的にはハッピーエンドだと考えれば、普通に納得いく終わり方だったと思います。
基本、僕はライトノベルはジャケ買いが多いのですが、
この作品は巻末に出ているあらすじ紹介や少し立ち読みしてから1巻を購入したんですよね。
その意味で、思い入れも深いし、自分の眼力はある程度信頼できると自信にもなりました。
楽しい時間をアリガトウござました。