- 作者: 尹仁完,梁慶一
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2007/10/19
- メディア: コミック
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出会いは本屋さんで、1巻をフラッと見かけた時、スラムダンクの井上雄彦先生が褒めたオビに目が止まって購入しました。
14巻辺りで積み本化していきました。
理由としては、基本的に一巻完結からクライマックスに入って、何冊も重なる話になって
月刊誌連載という事でコミックスの刊行ペースが遅く、待っているウチに話を忘れてしまったから。
パターン的には、この前の総まとめの『リトル・ジャンパー』と同じです(汗)。
完結してからもしばらく積んでいたんですが、部屋を片付ける意味から読んで感想を書こうと思ったから。
話としては朝鮮の昔話からモチーフを取った話を原作者なりにアレンジして日本人に紹介というパターンです。
そして、理解を助けるために、原作者が元々の原作の内容を紹介するページを
その話が終わった次の余白ページに文章として載せる形を取っています。
基本的にはバトルですが、原作者なりに原作の味を活かしつつ、マンガにしても面白くなるように頑張って話を作っているのが、コミックスを読むとよく分かります。
話のパターン的には、作者は「水戸黄門みたいな話」と紹介していますが、厳密には違うかなあ。
馬牌と印籠を出すという部分は似ているけど、新暗行御史は単純な勧善懲悪は話ではないし、
主人公の文秀は道徳的に見れば悪人という言動を取る事が多い。
僕が積み本化する原因となった連冊の洪吉童の話が来てから、文秀が過去に唯一愛した女性の桂月香や皇帝・解慕漱との過去を出し
最終的に阿志泰と対決するという、作者たちは描きたい事は全て描いて完結したようでヨカッタです。
今となっては「いい」と思っていますが、当時は阿志泰とか解慕漱とか今一つハッキリしない事に
イライラしながら読んでいましたからね(苦笑)。
全ての作品を読了した後も、阿志泰の招待をもっとハッキリ描いて欲しかったという気持ちはあります。
どうやら悪魔らしく、幼少時の文秀たちが封印を解いてしまったのが全ての原因のように思いますが、
ファンタジーでありながら、現実味もある程度持たせるようにして描かれていた作品なので
そこがどうも片手落ちのように感じてなりません。
作品に大きな力を与えている劇画調の絵柄とかホント超絶に上手いと思うし。
惜しいです。
また、この作品に限った事ではありませんが、僕は読む本の数を減らすべきかもしれません。
全ての本は、読みたい、欲しいから購入して読んでいますが、
興味が今一つ続かない作品は積み本化してシッカリ話を忘れてしまいますからね・・・(汗)。
基本的に月刊誌に連載されている作品がそのパターンに陥りやすいですかねえ。
月刊誌でも一冊でキッチリ完結するタイプの話だと覚えてたりしますが。
だから、興味ある作品は、完結してから一気に全部購入して読むのが一番いいスタイルかなと
最近思ったりしています。