- 作者: 宮尾登美子
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 1996/09/12
- メディア: 文庫
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天璋院篤姫を読んだ関係から読んでみました。
かなりの厚さの作品ですがそんなに読むのに時間がかからないと思っていましたが、予想以上に時間がかかってしまいました。
理由は、古文の訳文みたいな文章が続く作品だったからです。
コレには非常に面食らいました。
まさか、今時、そういう作品はないだろうと思ってたから。
さらに驚いた事にこの作品、天璋院篤姫より後の作品なんですよねえ。
現代文で書いた作品の後に古文調の作品を書く作家を初めて見ました。
内容的には、時代に翻弄された女性が悩み苦しむシーンが非常に多いですね。
篤姫もそうでしたが、老年は最後の方に少しくらいで。
そして、かなり汚い部分*1も敢えて描いた部分も評価したいですね。
*1:帝の他の側室が懐妊すると堕胎させるとか。