- 作者: 司馬遼太郎
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1997/02/01
- メディア: 文庫
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司馬先生が日本の歴史からテーマを選んで徒然に書いていく作品の第4巻。
今回は、昭和初期の暴走した日本の象徴としての統帥権にすごくページを割いています。
司馬先生は、第二次大戦に兵士として参加されていて日本のあまりの無様さに、
「日本はこんなにバカな国だったのか?昔の日本人はもっと違ったのではないか?」
と、思って小説を書き始めた経緯があるだけに力の入れ方も半端じゃなかったですね。
また、巻末には司馬先生の口述筆記の形で第二次大戦の日本を語るページもありましたし。
昭和の第二次大戦期に生まれなくてホントに良かったと、この巻を読んで思った次第です。