三重県に住む【藤丈なっく】が、
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 藍より青し/全17巻/文月晃(ふみづき・こう)・作画/JETSコミックス/白泉社

藍より青し 17 (ジェッツコミックス)

藍より青し 17 (ジェッツコミックス)

非常に読みやすい作品で面白かったと思います。


ただ、この作品は好みが非常に分かれると思います。
萌え系がある程度理解できないと、受け付けられないでしょう。
主人公一人に多数の女の子が同じアパートに同居とか、巻を進めるごとに登場する女の子キャラが主人公にベタ惚れしていくとか、
ヒロインの葵ちゃんが、今時存在しないような絵に描いた大和撫子だったりとかw。


個人的に主人公の薫が大学院まで行くのは引っ張りすぎだと思ったのですが、
今一通り読み返してみてコレはコレで良かったのかもと思います。
僕自身、文系で大学院に対してあまり魅力を感じなかったのが根本にあるのでしょうが、
作者的にもどの辺りでこの作品を終えるか着地点を決めるのに悩んだと思うし。


最初に書きましたが、必要以上に話を詰め込んでないので全体的に読みやすく
非常に落ち着いて読めた作品でした。
そこがヒロインの落ち着いた性格を表現するのに、一役買ってるのかなと深読みしてみたり・・・。


終わり方は、コレで良かったと思います。
とてもキレイで美しい。
これ以上書くと、ドロドロしてきて話の終わり方が汚くなってしまうと思うし。
個人的には繭ちゃんが好きだったので、彼女の幸せな姿も見たかったな。
イヤ、割とお人好しが多いこの作品で、*1冷静に事実を見つめる部分が好きでしたね。
明らかにこの作品では異質で目立っていた、光っていたと思いますから。

*1:嘘をつくティナに厳しくしたりとか。