三重県に住む【藤丈なっく】が、
その日に見聞きしたりやったりした事を、イロイロと思った通りに書いていきます。
基本的に、ゲームやアニメや本などの事がメインです。
藤丈なっくのホームページ<伝電虫>へ戻る

 リトル・ジャンパー/全7巻/高田裕三(たかだ・ゆうぞう)・作画/アフタヌーンKC/講談社

リトル・ジャンパー(7) <完> (アフタヌーンKC)

リトル・ジャンパー(7) <完> (アフタヌーンKC)

元々僕はサザンアイズ以降、高田祐三先生のファンで、その流れで本作品を読み始めました。
割と話作りに悩まれる方みたいで*1、休載が続き結局未完のままお蔵入りというパターンが多いマンガ家さんなので、終わったことをまず祝いたいです(苦笑)。


ただ、僕はこの作品を新刊を買うモノの積んでしまっていました。
一本の大きな話なのに、月刊誌に掲載されて新刊の出るペースが遅いこと。
そして、話自体が時間軸の流れを扱うモノで、比較的難しいこと。
例えば、この時点のこのキャラは、こういう情報を知っていて、ああいう言動をするとかいうのが
読者の頭に入ってないと話が分からないのです。
コレは僕が悪いですが、本を濫読気味に読むため、

刊行ペースから続きを読む間隔が長い
  ↓
話をシッカリ忘れてしまう
  ↓
読んでも面白くない
  ↓
3巻か4巻くらいから積み本

という流れになってしまっていました。
しかし、完結を機に一回通して読んでみたら、シッカリと面白かったという次第です。
僕は割と新刊をホイホイ買いますが、作品の内容によっては、
完結してからまとめ買いして読んだ方がいいという作品があることに気づかされました。


絵に関してですが、元々絵が完成しているマンガ家なので、一巻と最終刊で絵柄がメチャクチャ違うということはないです。
ただ、髪の描き方が描いているウチに、割とおでこが開いているキャラが多いのに、
最後の方はおでこが隠れているというのは残念です。
このマンガ家は、ヒロインキャラが同じタイプのキャラしか描いてなくて、ただでさえ似ている*2、一巻の頃はいつもと違うように描こうと注意してると思うのですが、最後はダメでしたね(苦笑)。


最後の方はやや駆け足で分かりづらい部分もありましたがハッピーエンドだったし、
不幸になるべきキャラは不幸に、幸福になるキャラは幸福にというで基本を守った終わり方でヨカッタと思います。


ただ、話としての面白さは、別の雑誌に掲載している『九十九眠るしずめ』の方が面白いと思います。
やっぱり、高田先生は伝奇アクションを描かなきゃね!

*1:個人的には新・万能文化猫娘を最後まで読みたいです。

*2:ハッキリ言うとワンパターンです。