機動戦士ガンダムSEED DESTINY(4) 示される世界 (角川スニーカー文庫)
- 作者: 後藤リウ,大貫健一,小笠原智史,As'MARIA,矢立肇,富野由悠季
- 出版社/メーカー: 角川書店
- 発売日: 2005/10/29
- メディア: 文庫
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僕の書いた文章が長くなったので、続きを読む機能を使います。
ステラ死亡からジブリールがオーブから脱出して雨中へ逃げるまでを描いています。
ココら辺りから、僕のこの作品の評価が落ちてしまったんですよね。
ただ、今はそんなに評価は低くないです。
この作品の特徴として、敵役のデュランダル議長が、完全な悪ではないというのがあるかな。
例えば、単純に正しい悪いを論じた場合、カガリが正しいんですが、政治家としてはセイラン親子が正しく感じたりもしました。
だから、色んな観念を持ったキャラがいて、一概に正義、悪と分けて決め付けられないのが、
この作品がハッキリしない、評価が別れる理由だと思います。
僕自身、アニメを見た時点では、評価は高くなかったです。
評価が元に戻った理由としては、この一連の小説を読んだからです。
著者の後藤リウさんなりの視点でアニメでは分かりづらい部分を分かりやすく説明してくれてますし。
あとがきで後藤さんが、「後藤が実に初歩的な質問をしても担当の方は嫌な顔せずに答えてくれて〜」と何度か書かれていますが
コレは非常に大事な事なのです。
ガンダムという作品自体20年くらい続いていますし、何本ものガンダム作品があります。
ガンダムファンなら知ってて当然的な事柄があります。
人間って自分の知っている事を知らない場合、「そんな事も分からんのか!」とバカにする人が多いです。
でも分からない人も確実にいるものなんです。
そういう分からない人が読んでも、キッチリ分かるように書く事が必要だと思います。
それまでガンダムを好きな人の全てが、SEED DESTINYも好きで見てくれるハズがないからです。
いますよね?
初代はいいケド、Zは嫌いだって人とか。
僕、それはいいと思っています。
人間だから、好きになるガンダムもそれぞれ、嫌いになるガンダムもそれぞれだからです。
もう少し詳しく言うと、SEED見てないケド、SEED DESTINYは見ているって人とかが分かればいいし、
SEED DESTINYを読んだ(または見た)人が、SEEDにも興味を持って読んでくれたら最高なんじゃないでしょうか。
だから、後藤さんが初歩的な質問をする事は、非常に重要なことだと思っています。
ただ、このDESTINYの小説自体は、SEEDの時ほど小説で分からない事が補完されてはいません。
それは、僕がアニメと小説でSEEDをキッチリそれなりに理解しているからです。
だから、DESTINYの小説がダメだって事ではないですよ(苦笑)。
質は高いので、安心してお読み下さい。